皆さんは日々仕事を行っている際に、「これってパワハラになるの?」「セクハラな気がする!?」と心配になる場面はありますか。仲の良い間柄だから大丈夫だろうと思っていたら訴えられた!では時すでに遅しです。
そもそも人を傷つけている時点でコミュニケーション失格?なのですが、円滑に楽しく業務を進める事は、ビジネスを発展させる上でとても重要な事です。
コミックラーニング編集室では、このように難しい「パワハラ」「セクハラ」の境界線の理解を深める為に、馴染みのある有名コミックの名場面で、どこが境界線を考えていきたいと思います。
こちらは「東京卍リベジャーズ」の松野千冬が、上司には敬語を使わない事を宣言している名場面ですが、上司へのタメ口は「パワハラ」にあたると思いますか?
答えは「NO」です。
基本的には、部下が上司にタメ口を使ってもパワハラにはなりません。
では、そもそもパワハラにはどのようなものが該当するのでしょうか。
(労働施策総合推進法第30条の2第1項参照)
「パワハラ」とは、権力や立場を利用して、業務上必要がない又はその態様が相当でないにもかかわらず、就業する上で看過できない程度の支障を生じさせる行為等が該当します。
タメ口はあくまでも話し方の一種であり、タメ口であるというだけで「パワハラ」に該当する可能性は低い事がわかります。
上司から部下に対するものでも、部下から上司に対するものでも、タメ口で話す事で部下と上司との距離は近くなりますが、会話の中身次第では、ちょっとした発言も過剰に捉えてしまって状況は一変してしまいます。
例えば同じ「どこだ」でも・・・
こち亀の大原部長のような「どこだ」なら、業務上必ずしも大声で怒鳴る必要はありませんし、新入社員やメンタルに不調をきたしている部下なら、精神的苦痛を与えてしまい職場環境を悪化させる行為であるといえます。そのため、このような発言はパワハラの定義に入ってしまう「タメ口」になってしまう場合があります。また、仮にこのような発言が部下から上司に対してされたとしても、パワハラにならないとは限りません。
ところが、進撃の巨人の「どこだ」なら、任務(業務)の遂行に必要な発言であって、一般的にも就業環境が悪化したと感じる程度のものとまではいえないので、問題ない「タメ口」だと考えられるのがわかります。この事から「タメ口」自体というよりは会話の中身が重要である事がわかってきます。
しかし会話の中身をいちいち気にしているのは、業務を進める上では効率的とはいえません。
感じ方は千差万別であり「パワハラ」以外にも「セクハラ」、「マタハラ」、「モラハラ」など、、、労働者に対しての不安や不満を無くそうとの社会の動きは強まっています。
なので勘違いされないためには、「タメ口」自体を控えることをおすすめします。
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