コミックラーニング編集室 | Comic Learning

パーソルダイバース株式会社〜障害を抱える社員にも圧倒的なわかりやすさを!コミック教材で「自分ごと化」できる情報セキュリティ研修を実現〜

作成者: Comic Learning|Dec 1, 2025 8:20:55 AM

 

​グループ障害者雇用事業と対外支援事業の2つの領域で事業展開を実施。企業の障害者雇用課題や個人の就職・転職、グループ会社の業務受託やクッキー等の製造、援農や養蚕などの地域連携事業を展開している。

業界

障害者雇用支援サービス

従業員数

3,060名(※2025年10月1日現在)

対象者

約2,000名

【ご担当者】

藤田 剛太朗様 パーソルダイバース株式会社 経営推進部

野勢 はるな様 パーソルダイバース株式会社 経営推進部 

 

課題 成果

​情報セキュリティ用語が具体的にどんなことを指しているのか伝わりにくい

​コミックのストーリーを通して見ることで情報セキュリティの用語が具体的にどんなことを指しているのか理解しやすくなった

課題 成果

​​​障害特性により様々な方がいるため、文字ばかりの資料では伝わりにくかった

​​​コミックにしたことで「わかりやすかった!」との声が圧倒的に増えた

課題 成果

​​セキュリティに関する事故が起きたその先にどんなことが起きるのか理解が進んでいなかった ​ 

​​​​​研修後のアンケートでも自分の業務に結びつけた具体的な感想が数多く上がってきた

 

 

​従業員の約7割がなんらかの障害者手帳を持つ社員。そのため、画一的な情報セキュリティ研修では現場の実態に即していないことが課題だった

 

ー『コミックラーニング』導入の背景、課題について教えてください。

(藤田様)

私たちパーソルダイバース株式会社には約3,000人の従業員がいますが、そのうち約7割の社員がなんらかの障害者手帳を持っています。身体障害、精神・発達障害、知的障害と様々な障害のある社員が勤務しており、パソコンを利用する業務に携わる社員もいれば、モノづくりや農業、養蚕に携わる社員もいます。

そのため、画一的な情報セキュリティ研修では現場の実態に即していないという課題がありました。

 

やはり資料ベースの研修では文字が多いこともあり、自分自身の業務と情報セキュリティとの関係性がリンクしにくく、なかなか重要性が伝わりにくいんですね。

特にパソコンを使わない業務に従事している社員ですと「情報セキュリティリスク」というテーマ自体を難しく捉えられてしまうことがあります。

 

幸い、今まで問題が起きたことはありませんが、情報セキュリティは企業にとって非常に重要なテーマです。そのため「自分の業務に関係があること」だと理解してもらうことが何より重要でした。

そこで障害のある社員に対して「わかりやすく伝える手段」としてコミックの優位性が高いと思い、今回導入することを決めました。

 

『コミックラーニング』導入時の役員・経営陣の反応はいかがでしたか?

(藤田様)

パーソル全社のコンプライアンス研修でも、コミックラーニングを取り入れているので、まったく問題なかったですね。大変スムーズに導入を進めることができました。

 

 

自分の業務に紐づけた感想が想像以上の多さ!まさに「自分ごと化」でき、確認テストの結果は研修前→後で10%以上も正答率がUP!


—『コミックラーニング』の成果はいかがでしたか?

(野勢様)

全体を通して圧倒的に多かった声は「コミックにして良かった!」です。

従業員の方はもちろんですが、マネジャー陣からも「コミックに対する受講者の反応が良かった」という声が非常に多かったですね。

 

パソコンを持たない社員に向けては、印刷や投影して集合形式で研修を行っています。中には「マンガを読んだ経験がない」社員もいるので、現場でマネジャーたちが中心となり、適宜フォローをしながら研修を進めていただきました。

いつもの研修資料だと長く、内容も難しいため集中力が切れてしまっていた方でも、「コミックだと短時間で読めるため集中できていた」という声がたくさん届いています。

 

そして今回の研修で一番驚いたのは、従業員からの「自分の業務に紐付けた具体的な感想」が想像以上に多かったことですね。

 

実際に頂いた声をいくつかご紹介すると…

・コミックでとても読みやすく、もしもの場合の想像がしやすく、リスクがとてもよく理解できました

・コミックの内容を見て正直恐怖を感じるほどでした。そのくらいセキュリティに関して、そして貸与物に関して紛失がないように注意が必要だと強く感じました

・通勤中の電車やエレベーターで話して良いことと、ダメなことがあると理解できました

・業務で取り扱っている製品の材料について、具体的なことを話してはいけないと知ることができました

などです。

 

実は「具体的な感想を頂くのは難しいのでは…」と思っていたので、こんなにたくさんの感想が届いたのは研修担当として嬉しい誤算でした。

まさに今回の研修でめざした「情報セキュリティリスクの自分ごと化」が現場レベルでしっかり実現できたという何よりの証拠だと思います。

 

(藤田様)

そして、研修前と研修後で、同じ選択肢を用いた確認テストも実施しています。

実は、明確にコミックのストーリーに織り込んでいない内容に関する応用選択肢も入れていましたが、研修後は明らかに理解度が上がりましたね。

選択肢によっては10%以上も正答率が上がったものもあり、コミックを使った研修の効果を実感できました。

 

(出典:パーソルダイバース株式会社 受託サービス第1本部 メンバー向け情報セキュリティ研修 25年9月実施資料)

 

 

 

—『コミックラーニング』の制作時のやりとりはいかがでしたか?

 

(野勢様)

意思疎通がスムーズで、スピード感がありましたね。

私たちは拠点が複数ありますので、それぞれのメンバーが参画して意見集約をするなど、社内調整に少し時間がかかってしまいました。そういった事情を考慮しながら、制作はスピーディーに進めて頂けたと感じています。



 

今後は情報セキュリティに関する多角的なテーマからアプローチすることを検討中

 

—今後の研修について、プランがあれば教えてください

(藤田様)

今回の情報セキュリティ研修で扱ったテーマは、「メール送信時の遵守事項」「会社貸与物の取り扱い(セキュリティカード)」「業務に関する情報の取り扱い」でした。他にも、SNSへの投稿など、まだ研修テーマにできるものがいくつもあると考えています。

実態に即したテーマを選定して、引き続き研修をブラッシュアップしていく予定です。

 

藤田様、野勢様 取材にご協力頂きありがとうございました!

 

※本記事の掲載内容は全て取材時(2025年10月現在)の情報に基づいています。