オリエンタルモーター株式会社
精密小型モーター、制御用電子回路の開発、製造、販売を行う。半導体業界・医療業界・飲食業界・農業業界・交通業界など社会のあらゆる「動き」を支えている。 |
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業界 |
半導体、電子、精密機器、機械関連 |
従業員数 |
約2,500名 |
対象者 |
全社員(約2,500名) |
桑田 百合子様 オリエンタルモーター株式会社 人事総務管理本部 ダイバーシティ推進リーダー
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事業概要
課題 | 成果 |
ハラスメントが生産性を下げる危機意識があった |
元々少なかったが、ハラスメント相談件数がほぼ無くなった |
課題 | 成果 |
研修実施のタイミングでは理解できても、業務に戻ると忘れられてしまう |
Web社内報ではPV1位〜2位を獲得、コメント・いいねが継続的に入り関心度を高められた |
課題 | 成果 |
オフィス、工場など多様な場所で働く従業員に一律の集合研修を実施することが難しかった |
コミックのためWeb社内報への掲載、工場の食堂に張り出しするなど、就業環境に合わせた研修が可能になった |
組織の生産性を上げるためにも、ハラスメント研修の「受講ハードルを下げる」コミック教材が最適だった
『コミックラーニング』導入の背景、課題について教えてください。
(桑田様)
ハラスメント相談窓口は長い間設置・運用をしてきました。元々少ないとはいえ、年に数件はハラスメントに関する相談が入っている状態でした。
やはりハラスメントが発生すると、メンバー同士のコミュニケーションに問題が出るので、職場の生産性や組織力が落ちてしまいます。そして従業員同士、お互いが傷つくケースが多くなります。そのため、ハラスメントがもたらす弊害には強い危機感を持っていました。
社内でも、研究会、集合研修、講師の方をお招きした研修などを行っていましたが、研修というとハードルを感じて、構えてしまう従業員も多いです。
そして、研修が「日常業務と切り離された特別なこと」になり、その場ではテーマについて理解していても、職場に戻ると日常の業務に忙殺されて、研修内容を忘れられてしまうことにも課題を感じていました。
弊社はオフィスに勤務する従業員だけでなく、工場に勤務する従業員も多いので、全員に向けて一律に情報発信することや集合研修を実施することの難しさもありました。
そのため、良い研修方法がないかとハンドブックの配布やイーラーニングなども検討していたんです。
とはいえ、ハンドブックはなかなか読んでもらえませんし、一般的なイーラーニングは費用が高い割に、受講率があまり上がらず、ざっと流してしまうケースが多いと聞き、悩んでいました。
そのような中、『コミックラーニング』をご提案いただき
・マンガを使った研修教材で「学ぶ人のハードルを下げ、楽しく学ぶ」ことができる
・Web社内報や出力で常に職場で閲覧できるので、年間を通して従業員が確認できる
・費用感も問題なし
と抱えていた課題が全て解決できる研修サービスでしたので、導入することに決めました。
—『コミックラーニング』導入時の役員・経営陣の反応はいかがでしたか?
(桑田様)
最初は「え、コミック…?」と戸惑っていました。
ですが、「とりあえずやってみなよ」と背中を押していただきました。導入後は、役員や経営陣が積極的に「ちゃんとマンガを読んでいるか?」と声をかけてくださっています。
弊社にとって「マンガでハラスメント研修」は新しいチャレンジでしたが、社内でも「積極的に新しいことをやっていい」という雰囲気もできたのも良かったですね。
Web社内報ではPV1位を獲得!工場の食堂にもコミック教材を貼り出し、従業員が積極的に関わる研修になった
—『コミックラーニング』の成果はいかがでしたか?
『コミックラーニング』の研修は2024年から始まったので、これから成果が出てくると考えています。
ですが、年間で数件あったハラスメント相談は減っている印象がありますね。私のところに入ってきてないだけかな?(笑)
コミック教材はWeb社内報に掲載して、従業員がいつでも見れる状態にしていますが
最初に掲載した時はPV1位を獲得しました。
やはりコミック教材ということで、「わかりやすかった!」という声が本当に多かったですね。従業員から自発的にコメントが書き込まれたり、いいねがつくなど、社内でも「マンガで学ぶ」ことが好意的に受け止められ、ハラスメント研修への関心が高まったと感じています。中途入社の方にも「Web社内報にありますよ」と簡単に案内ができますので、負担も減らせました。
今回、コミック教材で取り扱ったハラスメント関連のテーマは
「アサーティブコミュニケーション(互いを尊重しながら意見を交わす)」
「管理職の役割」
「ほう・れん・そう」
「褒め方・叱り方」
「傾聴」など多岐に渡ります。
管理職からは「ほう・れん・そう」や「管理職の役割」のコミックが響いたようで、
「部下とコミュニケーションを取る時に必要なポイントがわかったよ」と嬉しい言葉もありました。
さらに、工場勤務の従業員はパソコンを持っていなかったり、休憩時間が限られている方も多いので、印刷したコミック教材を食堂に張り出してくれています。
食事が終わった後、休憩がてらコミックを読んでくれているとのことです。
研修だと構えることもなく、コミックだからこそ学ぶハードルも下がり、ハラスメントを防止するための行動につながっていると思います。
制作時のやりとりは本当にスムーズ!社内の事情にも対応してもらえたのは良かった
—『コミックラーニング』の制作時のやりとりはいかがでしたか?
(桑田様)
社内では広報とスケジュール調整をしながら進めていたので、やりとりが早く、スムーズで助かりました。
制作前には参考になるシナリオを見せていただいたので、私自身も制作イメージがハッキリと沸き、ハードルが下がりました。テーマに応じて、参考になるシナリオが増えていくといいなと感じています。
文章でコミック全体の構成イメージを拝見した際には、コンパクトに話がまとまっていて良かったです。会社独自の言い回しも全部スピーディーに修正していただいた点も助かりましたね。
イラスト面では、絵柄が尖ったイラストではないものを希望していました。やはりイラストが特徴的なものですと「伝えたい内容より絵柄に目が行ってしまうのでは…」と気になっていたんです。ですが、そのような希望も汲み取っていただき、イメージに合った内容で制作できたことも良かったですね。
弊社で着用しているユニフォームの写真を参考に、キャラクターが着用した絵柄も出てきて、従業員にとって親近感が沸く仕上がりになりました。
—改善点があれば教えていただけますか?
本当に「ない」です(笑)
対応もスピーディーで、仕上がり、そして費用面の納得度も高かったので、非常に満足しています。
今後も積極的にコミック教材での研修を検討中
—今後の研修について
(桑田様)
今までのコミック教材は長期的に置いておく予定です。
1年に2回のペースで研修教材を出していますが、社員が飽きずに取り組めるように
「次はいつ出るのかな?」と期待が持てるような設計を考えています。
下期に向けて、また新しいテーマを検討しています。
桑田様 取材にご協力頂きありがとうございました!
※本記事の掲載内容は全て取材時(2025年7月現在)の情報に基づいています。