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褒めたつもりなのに! 『頭なでなで』はセクハラ?

突然ですがクイズです。 

 

『部下が大きな規模案件の受注を獲得しました。喜んだあなた貴方は部下を労い、褒めるつもりで軽く頭を撫でたら、 

微妙な雰囲気に。何が問題だったのでしょうか?』 

 

答えは『頭を撫でること』です。 

 

不必要なボディタッチは、セクシャルハラスメントの定義である 

『労働者の意に反する性的な言動により就業環境が害される』ことに抵触する恐れがあります。 

 
この記事では頭を撫でる行為から、セクハラについて解説します。 

 

褒めたつもりなのに、セクハラになっちゃう!? 頭を撫でたらセクハラに  

前述のセクシャルハラスメントの定義に出てきた『性的な言動』には大きく分けて 
2つの種類があります。 

 

(1) 性的な内容の発言 

性的な事実関係を尋ねる、性的なうわさを流す、性的な冗談やからかい、 
性的な体験談を話す、執拗なデートの誘いなど 

 

(2) 性的な行動 

性的な関係の強要、不必要な身体の接触、わいせつな画像の配布や掲示、 

強制わいせつ行為など 

 

頭を撫でる行為は、これらのうち(2)の性的な行動に当たる可能性があります。 

 
行為をした側はそういった性的な意図はなかったとしても、された側が不快に思えばハラスメントと 
みなされてしまいます。 

 

頭を撫でる行為に対して「軽いコミュニケーションのつもり」「女性は頭を撫でられるのが好きだから」 

等の意見を目にする事もありますが、 
親しい間柄でもない人物に身体を触られるのは不快、侮辱行為と感じる方多いようです。 

 

救護など緊急の場合を除き、職場では身体の接触を避けるのが望ましいでしょう。 

 

SNS上では頭を撫でる行為に対し「目上の男性にも出来る事か考えてほしい」「そういった行為をするのは、 

大抵拒絶できない相手だったりする」などの意見挙げられていました。 

 

また、セクハラというと男性から女性に行われるケースを想像しがちですが、 

女性から男性へ、同性間でもハラスメントは成立します。 

海外では? 国によっては、頭を触る事はタブーとされている 

日本では頭を撫でるという行為は『子供への親愛を示す行為』であったり、ドラマやアニメなどでも 

そういった行為が描かれていたりとポジティブな印象を持たれていますが、海外ではどうでしょうか。 

 

外務省のサイトでは、タイの項目で『頭部は精霊が宿る場所として神聖視されており、頭部に触る事はタブー』 

と書かれています。子どもであっても同様のようです。 

外務省海外安全情報(タイ) http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbmannerhealth_007.html
 

他にもインドネシア、カンボジア、ネパール、インドなどイスラム教徒・ヒンドゥー教徒の多い国々でも 

むやみに人の頭を触る事はよくないとされています。 

 

最近ではニュースにも。『頭ポンポン』がセクハラ認定 

岐阜県岐南町の元町長に対して、町長に就任した直後からセクハラ行為への被害の訴えがあり、 
2023年5月に報道で明るみに出ました。 

 

第三者委員会の調査によると、元町長による不必要な身体接触や、受ける者として性的羞恥心を害しかねないような言動 

99にのぼり、『頭をポンポンと触る』行為回数としては最も多く見受けられ、22人から不快被害申告があったという事です。 

 

その行為を受けた被害者、1名を除き全て女性だったとあり、 

「親愛や、感謝、仕事に対するねぎらいを示すために身体に接触する必要はなく、頭をポンポンと触る行為は 

不必要な身体接触行為であり、性的な行動であったと認められました 
 

頭を触られた女性は不快に感じ、触れないように町長を避ける行動を 

していた者もいたことからすれば、町長の女性に対してその頭をポンポンと 

さわる行為は、職場環境に重大な支障を与えていたものと認められ、 
セクハラに当たる」 
と報告書には記載されています。 

岐南町ハラスメント事案に関する第三者調査委員会調査報告書  
https://www.town.ginan.lg.jp/secure/5496/houkokusho.pdf

 

セクハラだと思われないためには? 価値観の違いはコミュニケーションで解決しよう!  

 

例えば「相手の頭を撫でるのは褒める行為、もっと親しくなる為のコミュニケーションのつもり。 

それをセクハラ扱いされては、なにも出来なくなってしまう」 

という意見の方がいたとします。 

 

セクハラとは言った(行為をした)本人は軽い冗談やスキンシップのつもりでも、受け取る人が不快苦痛に思ったり 

就業意欲が低下したりすれば、それはハラスメントになってしまいます。 

 

では、どのようにコミュニケーションを取っていくのが良いでしょうか? 

 

大切なのは異なる世代・性別にも敬意を持つこと。 

以下の項目を念頭に置いたコミュニケーションを心がけましょう。 

  1. 取引先や、目上の人にできない行為・言動は控える 
  2. 性別、年齢によって対応を変えない
  3. 外見の評価に関連する発言はしない
  4. 救護など緊急の場合を除いて、身体的接触は極力避ける

世代・性別など自分と環境や背景が違う価値観や意識の違い、共通点が少ないなどの理由から、話し辛い 話題がないとなりがちです。 

 

ですが日頃からコミュニケーションを取る事を心がけることで、 

異なる世代の考え方を取り入れる事が出来たり、 

関係性が良くなったりすることで、風通しの良い職場環境になる事が期待できます。 

 

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